navy rose

NL中心個人サークル「navy rose」のブログです。お知らせや小説の備忘録など気ままに更新。

【ネタバレ注意】曖昧色に雫/後書きその2

ネタバレを含みます。続きをご覧になる際は十分ご注意ください。

 織子個人向けの備忘録としてちまちま書いてる曖昧色後書きですが、今回は人物設定編です。次回作の為にも記憶に新しいうちに最新情報(?)を残しておきたい……!というわけで暫しお付き合い下さいませ。

 

■速水 凛香■

言わずと知れた(?)本作の主人公。速水さんレベルのクールビューティーな女の子を今まであまり書いてこなかったので上手く動かせるか非常に心配でしたが、実際に書いてみたら本当にするする動いてくれてとても楽しかったです。流石部下力を磨いた仕事人。

卒アル発売前にわたしが色々好き放題に考えた設定で曖昧色は構成されている訳ですが、本作の速水さんはSE(システムエンジニア)でした。千速でお話書きたいなあって考え始めた時に、折角だからわたしの仕事関連を絡ませたら書きやすいんじゃない?という思いつきが根底にあるので速水さんはIT関連企業に勤めている案はあったのですが、実は初期、彼女はSEではなく営業または営業事務という設定でした。

前原を営業設定にして千速を暖かく見守って貰うことと、千葉君を取引先の人間にする設定もあったので、それなら営業寄りの人間の方が良いのでは?みたいな感じで。

でも営業だと前原と被って仕事分担が複雑になりそうだし、営業事務は社外の人間である千葉君と関わる機会が殆ど作れない…!ピンチ!!と詰まりまして、そういうわけで営業ともお客さんとも接点の作れるSEになったのでした。本編でもちょろっと出てますが、ざっくり言うとSEはお客さんのニーズを直接(でない時もありますが)聞いてシステムを作るお仕事なので営業ともお客さんとも接点を持つことが多いそう。

商談の流れや打ち合わせのシーンは同期のSEから聞きかじったのを自分なりに解釈して落とし込みました。なので本当本業の方から見れば穴だらけ極まりないことになっているかと…!本当申し訳ない……!!心の目で修正しておいてください……。

 

そんな速水さんが取引先で千葉君と10年ぶりの再会を果たし止まっていた恋心が再び動き始めるというのが曖昧色の本筋なのですが、いや…悶々と恋に悩む速水さんを余すことなく書きまくれて本当に満足しております……。

互いに不器用だからこそ踏み越えられない線があるとか、でもそれを越えないと何も始まらない。だからこそ勇気を出して飛び込まなきゃいけないとか。そういうもだもだした両片思い恋愛話が大好きなので書いてる時本当に妄想萌え大爆発!!って感じでぶっ飛んでました。大体外で書いてるので周りの人に不審者がられてないかだけが心配です……w

曖昧色における速水さんの場合は10年前の思い出をかなり美化して記憶の底に大事にしまってありました。
それを千葉君と再会したことで無理矢理引きずり出されて、相棒として信頼しているからこその愛情なのか、取引先の人間という新しい仕事的立ち位置で充実したからこその厚情なのか、それとも異性として彼を愛しているのかが分からなくなってしまったというわけです。
これはE組という世界を考えた時の私的解釈なのですが、E組全員の間には絶対強固な絆が根底にあってそれが崩れることって多分一生ないんじゃないかなって思います。
恩師を暗殺するという一つの目標に向かって全員で努力して、時にはぶつかって、そうして目的を成した。その強烈な記憶は彼らの心に色褪せることなく残り続けるのかなって。

そんな彼らだからこそ、その中で特別な人が出来てずっと一緒にいたいと願うようになるのはとても自然なことです。でも、全員が全員あっさり信頼を愛情に変えられるのだろうか?
中には今の心地良すぎる関係や思い出を壊したくなくて足踏みをしてしまう人もいるんじゃないのか?そんな思いから曖昧色は生まれました。

……まあ卒アル読んだ今となっては千速の間にそんなまだるっこしい思いなんてないんだよ!深い信頼を築き上げた二人は最早夫婦!言葉なんてなくてもその絶対的関係が崩れるか!!と半年前の自分を叱咤してやりたい気持ちでいっぱいですが(笑)

もしも速水さんが自分の想いに悩んでしまったとしたら。そんな感じのパロディとしてお楽しみ頂けましたら嬉しいです。
とか言ってる間に凄い文字数語ってしまいました…千葉君と前原の設定についてはまた次回紹介させて頂きます……。